無料塾シンポジウム全国大会2022レポート! | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

東京・中野区で中学生対象の無料塾を開催しています。

こんばんは、塾代表の大西です

 

11月26日(土)、今年も無料塾シンポジウム全国大会2022を開催いたしました。

今回は久しぶりに名古屋開催となり、東海つばめ学習会と共催することになりました。

 

参加団体は以下となりました。

●えいぷら(愛知県)

●東海つばめ三河(愛知県)

●子どものまなざし塾(三重県)

●進学型無料塾Ark(東京都)

●東海つばめ学習会(愛知県)

●かけはし(神奈川県)

●久喜つばめ学習会(埼玉県)

●あすのち(神奈川県)

●ふらいおん(大阪府)

●寺子屋みなてらす(東京都)

●相模原みのり塾(神奈川県)

●八王子つばめ塾(東京都)

●ハロハロラボ(オンライン)

●阪神つばめ学習会(兵庫県)

●日野すみれ塾(東京都)

●中野よもぎ塾(東京都)

 

※ほか、無料塾ぐるにえ(三重県)保谷いちご塾(東京都)が参加予定でしたが急遽欠席となりました。事前アンケートにはご協力いただきました。

 

今回はここ2〜3年で立ち上がった新しい団体さんもいくつか登場!今年立ち上がった団体さんが4団体ありました。

 

シンポジウム前半は、団体紹介。数が多いので、各団体3分でご紹介いただきました。

↑日野すみれ塾の仁藤さん。今回、中野よもぎ塾メンバーと一緒に名古屋へGOしましたバス ホテルも一緒、仲良しの団体です。

 

↑我らのセンパイ、八王子つばめ塾の小宮さん。今回は現地会場とオンラインのハイブリッド開催で、小宮さんは八王子からオンラインで出場。

 

後半は、事前に参加団体にご協力いただいていたアンケートの結果をご紹介。

今まで、高校生も対象にしていた無料塾はあまり多くなかったのですが、今回は半分以上の団体が高校生も対象になっていました。

 

各団体がどんなことを課題に感じているか、聞いてみたところ……。

新しめの団体さんではボランティア講師や生徒の募集を課題にしているところが多い印象。また、運営年数にかかわらず「運営スタッフの確保」はずっと課題となっています。確かに、ボランティア講師の募集にはたくさん集まりますが、「運営ボランティア」となるとなかなかイメージもわかず、難しいのかもしれません。

 

当団体では、数年いてくれて、自然に運営に絡んでくれてきたサポーターを運営スタッフと位置づけています。が、長くいるサポーターたちはみなさん運営面の相談に乗ってくれたり、実際にちょこちょこと手伝ってくれたり、意見をくれたりと、積極的に行動してくださるので、めちゃくちゃ助かってます。

 

運営に当たって「不足しているもの」をグラフ化しました。

資金は半分近くの団体さんが不足している模様。また、前述のとおり、やはりボランティア講師・運営に携わるスタッフも不足しています。

 

他団体に聞きたいことも事前に伺っていたので、こちらは答えられる団体さんに答えていただきました。

また、この中から次のグループディスカッションのお題を2つチョイスしました。

 

 

ということで、グループディスカッション。

お題は、この2つ。

 

A:限られた時間の中で成績向上のためにできる効果的な指導プラン

B:仕事と両立した無料塾の運営方法(継続的に支援を続けるためのコツ)

 

会場で3グループ、オンラインで1グループの計4グループに分かれて話し合い!

 

中野よもぎ塾の場合……

Aのお題は、確かに無料塾は自前の会場を持っていて自由に使えるわけではないので、どうしても開催回数が限られてしまいます。

当塾でも、こと受験に関しては週に1度という指導回数ではとても足りません。そこで、まずはギリギリまで会議室で開催できる回数を増やしつつ、受験生に関しては希望者のみ、平日夜も代表宅で指導する日を設けています。

また、利用する教材を目的に応じて使い分けること(1〜2年遡って復習が必要な子なのか、難易度高めの問題集が合う子か。受験生なら都立高校入試に特化した演習ができるように!)も重要だと思っています。

学校の宿題(ワーク)は、基本的には自宅等で取り組んでもらい、わからないところだけ聞いてもOKというスタイル。ひたすら漢字の書き取りや、調べれば埋められる問題集を塾でやるのはNGです。

 

さらに受験対策としては、一般的な進学塾が活用している入試の細かいデータを入手し、ひとりひとりの模試(年5回)の結果を分析して、どの科目で何点足りないのか、どの問題なら点を稼げそうかということを考えながら、生徒の課題を決めていきます。

内申点と模試の点数との合計点と、過去の入試データを照らし合わせながら、受験校についても一緒に考えていきます。

 

Bのお題はですね、、、、「気合いしかないですよね」とハナから言ってしまったのですが、たぶん、「助けて〜」とうまく言うことが大事なのかな、なんて思います。。。

無料塾って、やろうと思ったらどこまでも時間を割いてできてしまう活動です。

ところが無料塾を運営することでお金をもらっているという人はほとんどおらず、多くの団体が運営側も1円ももらわずに活動をしています。当団体もそうですが、無料塾に時間がとられればとられるほど、自分の仕事やプライベートがどんどん削られます。

そんなわけで、多くの無料塾代表が、常に疲労困憊という状態になっておるわけです(なのでこの話題、毎年上がってきます)。

ですが、目の前にいる困っている生徒を放置しておけない、なんとかいい方向に向かってほしいと、つい動いてしまうのも無料塾代表というわけで。

困りましたね。

私もときどき、病院に担がれて「過労!ストレス!」と注意されるハメになるのですが、そんなときに頼りになるのはサポーター陣です。急遽倒れても、あたふたすることなく、いつも通りに塾を開催してくれています。

こういう仲間をたくさん集めておくこと、それが大切なのかなーと思います。

そして、こういう仲間と常日頃からコミュニケーションをしっかりとっておくこと!

当塾の場合は飲み会が異様に多いのですが(笑)、スタッフさん同士でのお出かけイベントとかをちょこちょこやると良いかもしれないですね。

仲間を作って、なるべく自分の体調やスケジュールに余裕が持てるように考えて、しんどいときには「助けてくれ!」と言えるようにしておくこと。でしょうか。

 

 

最後に、せっかく無料塾同士で交流しているので、シンポジウム以外でも複数団体が一緒に何かやれたらいいよねということで、やりたいことを聞いてみました。

 

無料塾対抗テスト大会というのは、当団体がコロナ前に毎年開催していたもので、数団体の生徒たちが自分の塾の威信を賭けてテスト平均点を競う団体戦です。現在、トロフィーは日野すみれ塾のもとにあります。ちなみに当団体は一度も優勝したことがありません。

来年は開催できるかな〜。

オンライン学習会も、今はZoomやLINEビデオが使える子が多くなってきたので、何か面白いことができるかもしれないですね。

 

あと、一昨年開催した「無料塾応援お守りプロジェクト」も、今回またやれたらいいな〜などと思っています。こちらは中野社協さんのご協力が必要なので、聞いてみます。

(全国いろんな方から、お守りを郵送でご寄付してもらい、いろんな無料塾に通う受験生たちにプレゼントするというものです)

 

以上、シンポジウムのご報告でした!

たくさんのご参加ありがとうございました!

 

 

 

++++++

 

オマケ。

無料塾シンポジウムでは毎年、「前夜祭」も行っています。コロナで過去2年できませんでしたが、今年は復活!

シンポジウムは団体数も多く時間も限られているため、もっといろんな団体と深くいろんなことを話したい!という人たちで集まって、親交を深めています。

 

 

今回、うちの副代表たちは他の団体の話を聞いて、「意外と学校の宿題を持って来てもらって、それを見る団体が多いんですね」「生徒が入塾するスタイルではなくて、都度申し込んで来るパターンもわりと普通なのか…」などなど、いろんな無料塾のスタイルを知って「へー」ってなってました。

当塾はわりとガッツリ生徒たちに関わっていくタイプなので、規模も限られますが(会議室のキャパもあるけど)、生徒数をできるだけ多く受け入れようという団体もあります。

中野区の場合は無料塾が15くらいあるので、近い地域の中でいろんなスタイルの無料塾から選べるようにもなってきていて、1団体が規模を大きくする必要性はそんなにないのかもしれません。私自身も、規模を大きくするより、小さくても無料塾の数が増えて、選べるほうが生徒たちにとってはいいのかなと考えています。そういう地盤ができあがってきている地域でもあることがありがたいなと。

(中野区は、無料塾と社協・子ども食堂との連携もうまくできているので、多様な面で子どもたちをサポートできるようになってきています)

 

+++

 

オマケのオマケ。

今回は進学型無料塾Ark(うちの卒業生が立ち上げた団体)と、日野すみれ塾と一緒に名古屋に行ってきました。

ちょこっとだけ名古屋城にも行ってきましたよ!

(代表は二日酔いで超グロッキーでしたが)