iPhone用には数多くのインスタントメッセージのアプリが出回っていますが、ではどれが最も優秀なアプリか、と言えばそれは間違いなく『IM+』でしょう。設定も簡単でインターフェースも直感的な操作が可能。たいていのチャットプロトコルをサポートしており、チャットの暗号化も可能でなおかつ無料で使えます。
注意:かつてはライフハッカー編集部のお気に入りIMクライアントと言えば、『imo』でしたが、他のサービスへのサポートをやめてしまっています。なので今回はimoをこの記事では取り扱っていません。
機能性
・複数のチャットプロトコルに対応:AIM/ICQ、Facebook、Googleトーク、MSM/Windowsライブ、Neighbors、Beep
・複数のデバイスでの同時ログインが可能なので、デスクトップと携帯との両方で一度に開くことも可能
・バックグラウンドで開いている場合にはプッシュ通知機能で新着メッセージを教えてくれます
・動画、音声、写真メッセージにも対応
・アプリからまたはウェブブラウザからチャット履歴へのアクセスも可能
・iCloudとの同期設定
・iOS以外のプラットフォームでも使用可能なので、AndroidタブレットなどでもIM+は使用可能
・OTR(オフザレコード)エンドツーエンドの暗号化にも対応
・カラフルなチャットバブルに彩られたシンプルなインターフェース
・ステータスの設定も楽々
長所
IM+はとてもシンプルなインターフェースを搭載しているのですが、上記の通り、実はとても多機能です。アカウントの設定も一瞬ででき、すぐにチャットを開始できます。アカウントから友達リストのインポートも簡単にできるので、すぐに使い始めることができます。またiPadなど複数のデバイスを持っている場合も、設定をiCloudから同期することができます。
IM+はウェブ上でも使用可能なので、アプリがインストールされていないデバイスでも使えます。ウェブ経由でのチャット履歴の閲覧もでき、ほぼどんなブラウザからでもチャットすることができます。しかもテキストだけでなく、動画や音声、写真も送信できます。
短所
IM+には短所と言うほどのことはありません。とても簡単に使えます。接続性の問題がある、というユーザの声もありますが、実際に使っていて問題に遭遇したことはないので、さほどシビアな問題ではないように思います。IM+は無料アプリなので、無料アプリらしく広告が表示されます。400円のアドオンをアプリ内で購入、またはプロ版を購入することで広告は非表示にできます。今後もずっとアップデートを受け取れる、ということを考えるとそれほど高い買い物ではありません。
競合
『BeejiveIM』はとても人気のあるオプションですが、500円という値札がぶら下がっています。IM+にとても似ていてこれはこれでナイスチョイスです。ですが、無料アプリ、という点でIM+の方に軍配があがるかと。
『Verb』はミニマリストなオプションですが、プッシュ通知の精度が悪くなってしまったというユーザの声が上がっています。悪いアプリでは決してないので、試してみる価値はあるかと思いますが、少し古くなってしまった感もあり、問題も多いのが現状のようです。
以前に比べてインスタントメッセージアプリという存在はappストアから姿を消しつつあり、一つのサービスのみに特化したアプリを人は好んで使っているようです。また以前に我々のお気に入りアプリだったimoはサードパーティーのサポートを廃止してしまい、imoのサービスのみに対応となってしまいました。他のオプションに関してもそのうち詳しく取り上げてみたいと思っています。
そんなわけで、インスタントメッセージ用のアプリをお探しの方はぜひIM+を試してみてください。
Adam Dachis (原文/訳:まいるす・ゑびす)