「ネット上で面白い記事を見つけた。でも今は読む時間がない!」という時に便利なのが「あとで読む」系サービス。特に人気の高いが「Pocket」「Instapaper」「Readability」の3つです。

以前にもこの3大サービスを比較した記事を掲載しましたが、その後新しい機能が追加されていますので、最新版として改めてお届けしたいと思います。

1.Pocket(旧・Read It Later)

Pocket(旧・Read It Later)

「あとで読む」サービスを一番最初に始めたのがPocket(旧・Read It Later)です。リリース後は、対応デバイスやアプリは瞬く間に増えていきました。見た目の面でも大きく向上し、今回紹介する3大人気サービスの中でも特に優秀な「キラー機能」もいくつか備えています。

価格

無料

対応デバイス

公式発表されている対応デバイスはiOS/Android/Chrome/ウェブになります。他にもWindows PhoneやBlackBerryに対応したサードパーティ製のクライアントもあります。

対応アプリ

他の2つのサービスとは大きく差をつけて、多くのサードパーティアプリに対応しています。特に『Pulse』/『Flipboard』/『the Onion』/『TweetBot』/『the Alien Blue Reddit Client』を使っている人にはPocketが便利でしょう。

また、FirefoxChromeSafari用のブラウザアドオンや、どのブラウザでも機能するブックマークレットもあります。

対応アプリの一覧はこちらで確認可能です。

インターフェイス・機能

Pocketは今回紹介する3つのアプリの中でもっとも機能が多いサービスでしょう。たとえば次のようなものがあります。

  • 動画ごと記事を保存して、アプリ上で閲覧できる。「あとで読む」系サービスの中でこの機能があるのはPocketだけ(動画を閲覧するにはネットに接続している必要があります)
  • Eメールで記事を他の人に送ったり、他のPocketユーザーに直接記事を送ることができる
  • フォントは2種類、フォントサイズも複数のサイズが選択可能。また、背景色と文字の色も3パターンあり(黒と白、白と黒、セピア)
  • ホーム画面は、カードがタイル状に並べられている形式と従来のリスト形式の2種類の表示方法が選択可能
  • 簡単に記事の閲覧ができるよう、記事にタグ付けができる

2.Instapaper

Instapaper

長いあいだiOSユーザーの間で人気を誇っていましたが、他のプラットフォームにも広がってきています。ネットで見つけた記事を単に保存するだけでなく、Instapaper上の他ユーザーをフォローして、興味深い記事を見つけられます。

価格

350円(iOS) 

235円(Android)

対応デバイス

公式にはiOS/Android/Kindleに対応。また記事をePubで書き出せば、同形式に対応している端末で読むこともできます。

対応アプリ

『Reeder』/『NetNewsWire』/『Tweetbot』など対応アプリの多くが iOSとMacのものです。また、ブックマークレットやメールを通じて記事を保存することもできます。

インターフェイス・機能

Instapaperのインターフェイスはとても美しく、充実した機能を備えています。

  • フォントは14種類、フォントサイズも複数から選択可能。段落間のスペースと行間スペースを調節する機能あり。背景・文字の色パターンは3種類。他の同様サービスの中では、もっとも細かくインターフェイスをカスタマイズできる
  • Instapaper上で他のユーザーをフォローすることができ、他のユーザーが「いいね」をした記事を読める
  • 「The Feature」のセクションから、人気の記事を閲覧することができる。(若干精度が粗く、重複する記事が多いものの、それでも記事を見つけるには便利な方法)
  • ホーム画面は、カードがタイル状に並べられている形式と従来のリスト形式の2種類の表示方法が選択可能
  • デバイスを前後に傾けることで、記事をスクロールできる
  • オフラインの辞書を使って、語句の意味を調べられる
  • 記事をフォルダ別に分けられる

3.Readability

Readability

Readabilityはネットの記事を読みやすくしてくれるという点で定評がありましたが、ブックマークレットやモバイル用アプリの点ではかなり遅れをとっています。他の2つのサービスに比べれば機能の充実度は劣りますが、そのシンプルな作りは、読む機能だけを求めているーザーにとっては魅力でしょう。

価格

無料

対応デバイス

iOS/Android/Kindleに対応しています。Firefox/Chrome/Safari向けの拡張機能、ブックマークレット、メールによる記事の保存機能もあります。

対応アプリ

あまり多くありませんが、人気のアプリの『Pulse』/『Reeder』/『Flipboard』/『Tweetbot』/『Longofm』/『Cab Mobile』には対応しています。対応アプリの一覧はこちらで確認できます。

インターフェイス・機能

そのジェスチャーやアニメーションを使ったデザインはインターフェイスを魅力的にしていますが、機能は他のアプリほど充実していません。Readabilityには次のような機能があります。

  • 多数のジェスチャーによってアプリケーションを操作できる
  • 記事のタグ付けができる
  • 「Top Reads」のリストから、他のユーザーに多く読まれている記事を見ることができ、新しい記事を容易に見つけられる
  • ホーム画面は、カードがタイル状に並べられている形式と従来のリスト形式の2種類の表示方法が選択可能
  • フォントタイプとフォントサイズは5種類から選択可能。列の幅を5段階に調節可能。カラーパータンは2パターン(ライトとダーク)あり

編注:サービスの価格や機能は2013年9月5日現在のものとなります。

Whitson Gordon(原文/訳:佐藤ゆき)